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自分の息が臭い
病院に相談に行ったにも関わらず問題はないと言われ、納得がいかなかったという声をたくさん聞きます。「本当に匂いがするのにどうして分かってもらえないんだろう。もしかして、わたしの思い込みが激しいんだろうか。でも本当に匂いがするのに・・・」などと不安になった人も少なくないのが事実です。
あなたは本当に匂いがあるのですか?
病院をあちこちと回った方には、この質問はひどく辛いものかもしれませんが、敢えて質問します。あなたは本当に臭いんですか?
口臭として、病気じゃない場合では、
などがあります。
これらは唾液の分泌率が足りず、口の中が乾燥したために起こる口臭です。唾液には殺菌作用などがあり、唾液の分泌率が高ければ高いほど健康であり、清潔です。(口内の清掃を怠っているのは論外ですが!) 空腹の時や、起きたばっかりの時、また緊張時は、やけに唾液の存在を感じ、水分を欲しくなったりします。唾液の味がするから乾いていない!ではありません。通常の状態なら唾液の存在など感じないものです。よく勘違いをされる方がいます。
また、ビニール袋やコップ等、乾いたものにゆっくりと息を吐いてみてください。しばらく待ってから匂いを嗅いでみましょう。「臭い!」と先入観を持たず、しっかりと匂いを嗅いでください。納得がいくまで嗅いでみると良いでしょう。徐々に匂いが出てくるかもしれませんが、それはあなたが緊張し始めたからかもしれません。
それから、呼吸法によって息の匂いもかわります。緊張したり興奮した時にも息の匂いはかわります。普段、自分の息が臭いと思っている方も、吐く息吐く息すべてが臭いわけではないでしょう。ゆったりと呼吸を出来るリラックスした状態なら口の中も乾くはずがなく、匂いは発生していないと思います。
こういった事を頭の片隅に置きながら、自分だけの匂いの自覚的口臭、自臭症について考えてみましょう。
自臭症とは?
今までは、他人は感知しない自分だけが感じる口臭。 もとい、妄想。精神病として位置付けられていました。しかしながら、今日これは自臭病と言われるようになり、
一部の医師達の間で研究がされています。
この口臭、他覚できない呼気性ガスの可能性があるようです。過剰にこのガスを不快に感じるようだったり、他臭的口臭への波及を恐れていたりすると、「口臭恐怖症」を引き起こすことがあるようです。
口臭恐怖症?
医院で自臭病と診断された人たちの多くは、自覚的口臭のため、原因療法と、精神療法で感知する可能性があります。ただし、中には精神的ケアを必要とする人達もいます。常に匂いの不安から開放される事がありません。
治療で自分の匂いがとれた事を自覚していて、安心はするのでしょうが、しかしながら「また匂いが出てきたらどうしよう、またみんなに嫌な顔をされてしまう・・」といったような、少々被害妄想的な考えを捨てきれません。
こういう精神状態になってしまった場合、必要以上に歯を磨いて歯茎を傷つけたり、常に口の匂いを気にしているため、口の中が常時乾いた状態であったりしてしまいます。
これでは治療を何度施してもまた、繰り返しになってしまいます。
ですから、「正しい手入れをしていれば匂いは起きない。起きたとしても、それは一時的なもので、思いつめる必要もない。気になるようならガムでも噛めばすぐに直る」と、しっかりと思い込ませなければなりません。これは嘘でもなんでもなく、本当にガムでも噛んでいればすぐに匂いなんて消えるんです。
そのため、このケースの患者さんには精神科でのケアも取り入れた治療をしていくのが理想でしょう。メンタル面のケアが施されなければ、口臭ノイローゼになり、対人恐怖症になるでしょう。部屋から出てこれなくなるかもしれません。大げさな話なんかではなく自閉症になってしまう可能性があるんです。
未だこの病気には、治療法が無いので 、多くの自臭症の患者さんは苦しんでいるでしょう。ですが、最近この自臭症を診療してくれる医院も少しずつながら増えてきています。正しい知識をもって自臭症と戦いましょう。
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