HOME > 歯とお口の健康美を > 歯周病・歯肉炎・歯槽膿漏
日本もやっと歯垢や歯石に関心を持つようになりました。 でもまだまだ海外に比べると遅れています。 間違った知識や間違ったイメージを取り除き、正しい知識で歯の健康を保ちましょう。  

  1)歯周病の原因は?
2)歯石の害は?
3)歯周ポケットってなに?
4)歯肉炎から歯周炎へ
5)歯肉炎の症状は?
6)歯周炎になるとどうなる?
7)歯周炎が進行するとどうなる?

1) 歯周病の原因は?
  デンタルプラーク歯周病は、歯の表面に付着したデンタルプラーク ( 歯垢 ) によって起こされる病気です。デンタルプラークとは食べカスではなく、細菌の塊なのです。そしてこの中には、虫歯菌とともに歯周病菌も含まれています。これら細菌 ( 特に歯周病菌 ) の持つ毒素によって、歯の周囲の歯茎 ( 歯肉 ) や、歯の根 ( 歯根 ) を支える骨 ( 歯槽骨 ) が炎症を起こし、破壊されていく病気、それが歯周病です。

2) 歯石の害は?
  また長い間、歯の表面に付着したままになっているデンタルプラーク ( 歯垢 ) が、硬くなった ( 石灰化した ) もの、それが歯石です。歯石の表面は粗造で ( ザラザラしていて )、デンタルプラークが付着しやすくなっています。このため歯石も歯周病の原因となるのです。

3) 歯周ポケットってなに?
  歯と歯茎 ( 歯肉 ) の境目から歯の根 ( 歯根 ) に沿って破壊が進行した結果、歯と歯肉の間に溝ができます。この溝は、ポケットに似た形をとることから歯周ポケットと呼ばれています。歯周ポケットの中は、特に歯周病菌が繁殖するのに適した環境であるため、その中で歯周病菌が増殖します。その結果、歯根に沿って破壊が進行し歯周ポケットは深くなっていくのです。

4) 歯肉炎から歯周炎へ
  歯周病のうち軽度のものは、歯肉炎と呼ばれており、炎症は歯茎 ( 歯肉 ) に限局しています。歯周ポケットに沿って歯周病が進行すると、炎症は歯肉だけではなく、歯肉の下にある歯の根 ( 歯根 ) を支えている骨 ( 歯槽骨 ) に及び、歯槽骨が破壊されます。この状態を、歯周炎 ( 歯槽骨 )と言います。

5) 歯肉炎の症状は?
  軽度の歯周病である歯肉炎では、歯の周囲の歯茎(歯肉)が炎症を起こし、赤味がかった色になり、膨らんで丸みを帯びた形になります。また炎症を起こして弱った歯肉は、歯磨き(ブラッシング)によっても出血する事があります。

6) 歯周炎になるとどうなる?
  歯肉炎が進行し歯周炎になると、歯茎(歯肉)の下にある歯を支えている骨(歯槽骨)が破壊され痩せてしまうため、相対的に歯肉が下がって歯が伸びたように見えたり、歯と歯の間の隙間が広がって見えます。また、歯周ポケットから膿(うみ)が出ることや、歯の表面に蓄積したデンタルプラーク(歯垢)により、口臭が発生することがあります。

7) 歯周炎が進行するとどうなる?
  歯を支えている骨(歯槽骨)の破壊が進行すると、歯がグラグラし、硬い物が噛みづらくなるのです。

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