現在、入れ歯（義歯）に不快感を抱いている患者は何百万人といると言われています。 不快や不満の多くは、歯科医院での応対の悪さから噛めない、痛い、など使えない入れ歯まで、種々雑多です。それらが不満がすべて小さな義歯に集中されていると言ってよいでしょう。

この不快な義歯は直接的には、歯科医と患者の間で産まれます。なぜ、こんなにも氾濫しているのでしょうか。 「いい入れ歯は出来るか。」マスメディアでの、この問題に対する解決策の多くは「良心的な歯科医を選ぶ」の一語に尽きているようです。正解だと思います。

いい入れ歯を作るためには、患者と歯科医との信頼関係を深める事が一番大事でしょう。信頼出来る医者を見つけ、どんな些細な不安や疑問に答えてもらう。それこそがインフォ−ムドコンセント。きちんとした説明をする医師、しっかりと納得し同意出来た患者。不安は不満にかわります。

しかし歯科医院の建物の外観を一別しただけで、それが解るはずはありません。かといって、いきあたりばったりに、２〜３軒の歯科医院に通ってみてその感触から判断するのでしょうか？ 良縁（？）に巡りあうその日まで、入れ歯行脚（あんぎゃ）をするだけなのでしょうか。